真夏の自然農畑、荒地か楽園か?――自然農を始めて2年、今思うこと

自然農・菌ちゃん農法
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これは、2024年8月、自然農を始めて半年ほどの頃に書いた記事を、今の視点から書き直したものです。

あの頃の私は、自然農についてまだ何もわかっていませんでした。

ただ、キエーロで微生物の働きに興味を持ち、

「土って、面白い!」

と思うようになっていた。

そして、ひょんなことから、もともと田んぼだった畑を自分でお世話することになりました。

「土に向き合うタイミングなんだろうな」

そう思って、ほとんど勢いで始めたのが、私の自然農のスタートでした。

あれから約2年。

今でも、自然農について「わかった」とは、とても言えません。

むしろ、やればやるほど、

「土って奥深いなあ」

と思うようになっています。

そして、当時の自分にひとこと言えるとしたら、

「まあ、そんなに簡単じゃないよ(笑)」

でしょうか。

草がすごい。とにかく、すごい。

2024年の真夏。

朝から畑に行ってみると、まず目に入ったのが、ものすごい量の草でした。

広い畑に、ようやく一本だけ作った畝。

その畝が、草に埋もれて見えなくなりそうです。

夏に背丈ほども伸びた草
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暑くて頻繁には畑に行けない。

当然、草刈りは追いつきません。

植えた作物も、草や虫の勢いに負けて、なかなか収穫までたどり着きませんでした。

かろうじてサツマイモが生きている。

モロヘイヤは強くて、虫にも負けていない。

そんな状態でした。

無農薬・無肥料で始めて、まだ半年。

「まあ、こんなものなのかな」

と思いつつも、

野菜を育てるって、簡単なことじゃないんだな。

と、身をもって感じました。

そして、改めて農家さんってすごいな、と。

毎日当たり前のように食べている野菜は、誰かが土を耕し、種をまき、草や虫や天候と向き合いながら育ててくれたものなんですよね。

「草や虫を敵にしない」は、思っていたより難しい

自然農では、草や虫を単純に「敵」として排除しません。

農薬や化学肥料に頼らず、そこにいる生き物たちを含めた環境そのものを見ながら、作物を育てていきます。

私も、その考え方に惹かれました。

雑草と呼ばれている植物も、虫も、微生物も、それぞれがこの場所の生態系の一員。

だったら、

「私や私が植えた野菜も、その輪の中にうまく入っていけたらいいな」

そんなふうに考えていました。

今でも、この気持ちは変わっていません。

ただ、2年間やってみてわかったのは、

「草や虫を敵にしない」ことと、「何もしない」ことは全然違う

ということです。

ここは、実際に畑をやってみて初めてわかったことでした。

草は土を覆い、土を守ってくれます。

刈った草をその場に敷けば、草マルチにもなります。

自然農の畝の上に草を刈って敷く
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でも、草が増えすぎれば、野菜が負けてしまうこともある。

虫も同じです。

いろいろな虫がいることは、生態系としては大切。

でも、植えたばかりの苗を食べ尽くされれば、こちらとしては困ります(笑)。

自然農は、

「自然に任せる」

というより、

自然の中で、どこまで人間が手を入れるのかを考え続ける農法

なのかもしれない。

今はそんなふうに感じています。

そして、私の畑には「水」という問題もあった

この2年間で、草や虫以上に考えさせられたのが、水でした。

私の畑は、もともと田んぼだった場所です。

つまり、土には「水田だった場所」という履歴があります。

しかも、夏になると雨が続いたり、周囲の田んぼの影響もあったりして、低いところに水が集まります。

自然農を始めた頃には、ここまで水との付き合いが難しいとは思っていませんでした。

「土を育てれば、だんだん良くなっていくはず」

そんなふうに思っていた部分もあります。

でも、畑では、

土だけを見ていてもダメなんですね。

地形、雨、水の流れ、草、虫、日当たり。

いろいろなものがつながっています。

そのことを、2年間の畑仕事を通して少しずつ実感するようになりました。

「荒地か楽園か?」

2024年の私は、草に覆われた畑を見ながら、

「これは荒地なのか? それとも楽園なのか?」

と思っていました。

人間の目から見ると、草ぼうぼう。

野菜は少ない。

虫もいっぱい。

一見すると、手入れされていない荒れた土地です。

でも、少し目線を変えると、そこにはたくさんの生き物がいます。

草が生え、虫がいて、その虫を食べる生き物がいて、土の中には目に見えない微生物がいる。

刈った草は土に戻っていく。

植物が育ち、枯れ、また土に還る。

そう考えると、そこは「荒地」ではなく、

いのちがめぐっている場所

なのかもしれません。

もちろん、野菜を育てる以上、人間の都合もあります。

食べたい野菜を植える。

草を刈る。

必要なところは整える。

苗を守る。

そうしながら、生き物たちとの折り合いを探していく。

そのバランスが、自然農の面白さなのだと思います。

実は、体の中にも微生物の生態系があります。そのことはこちらに書きました。

あれから2年。自然農だけでなく、「菌ちゃん農法」も取り入れて

自然農を始めて2年。

実は、この間に私の畑づくりは少しずつ変化しています。

きっかけは、友達から教えてもらった「菌ちゃん農法」でした。

「こんな方法があるよ」と教えてもらい、興味を持った私は、自然農の考え方を大切にしながら、畑の一部で菌ちゃん農法も試してみることにしました。

現在は、畑の半分ほどを菌ちゃん農法の畝にしています。

自然農と菌ちゃん農法。

もちろん、まったく同じものではありません。

でも、私の中では、

「土を元気にする」

というところで、つながっているように感じています。

化学肥料や農薬に頼るのではなく、土の中の微生物や植物の力を生かしていく。

そして、土の状態を見ながら、自分で考えて試してみる。

そんなところに、私はとても惹かれています。

ただ、実際にやってみると、そう簡単にはいきません。

植えた野菜がうまく育たなかったり、草に負けたり、虫に食べられたり。

そして私の畑では、元田んぼならではの「水」の問題もあります。

夏になると、雨が続いたときには低い場所が水につかってしまうこともありました。

自然農も菌ちゃん農法も、「この方法なら必ずうまくいく」という魔法ではありません。

土地によって条件が違う。

天候も違う。

同じ畝を作っても、同じように育つとは限らない。

だからこそ、自分の畑を観察しながら、試して、失敗して、また考える。

今はそんなふうに畑と付き合っています。

そして、これは自然農を始めたばかりの頃には、まだよくわかっていなかったことです。

農法を実践するというより、土地そのものを知っていく。

2年間畑に通って、今はそんな感覚になっています。

自然農は、土を育てることから始まる

自然農を始めたばかりの頃は、

「野菜を育てたい」

という気持ちが一番でした。

でも、今は少し違います。

もちろん、野菜は収穫したい(笑)。

でも、その前に、

この場所そのものを元気にしていきたい。

と思うようになりました。

草も、虫も、微生物も、野菜も。

そして、私自身も。

みんなが関わり合いながら、少しずつ循環していく。

そんな畑になったらいいなと思っています。

自然農を始めて2年。

まだまだ失敗だらけです。

「自然農って、こういうものです」と語れるほどの経験もありません。

でも、だからこそ、これからもこの畑で試していきたい。

荒地なのか、楽園なのか。

その答えは、たぶんこれからも変わっていくのでしょう。

今日も、草を刈っては、その場に敷いています。

「来年は良い土になれ~」

と、2年前と同じように願いながら。

草畝でかぼちゃを育てた話

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