草を積んだだけの畝で、かぼちゃを育ててみた|私の「草畝」栽培記録

自然農・菌ちゃん農法

こんにちは、Chieです。

「キエーロオフィシャル認定アドバイザー」として、自分にも自然にもやさしい「生ごみゼロ生活」を実践しています。

最近は微生物への愛が深まりすぎて(笑)、耕作放棄地だった畑を借りて、自然農や菌ちゃん農法にも挑戦しています。

今日は、その畑で実験的に取り組んだ、「草畝(くさうね)」でのかぼちゃ栽培についてお届けします。

私自身、この畝を「自然農の草畝」とか「菌ちゃん畝」とか、はっきり区別して作ったわけではありません。

畑にある草を捨てずに利用して、土をできるだけ耕さず、そこにいる微生物たちの働きを借りながら野菜を育ててみる。

そんなシンプルな発想から始めた畝です。

後から振り返ってみると、自然農や菌ちゃん農法の考え方にも通じるところがあるように感じています。

今回は、この草の山で「本当にかぼちゃが育つのか?」を試してみました。

草刈りに苦戦する様子はこちら。

始まりは、草を積むことから【2月】

私が野菜を作っているのは、もともと耕作放棄地になっていた我が家の畑です。

広さは2反ほど。

ここで2年ほど前から、自然農や菌ちゃん農法を参考にしながら、無肥料・無農薬の野菜づくりに取り組んでいます。

最初は私ひとりで始めた畑でしたが、今では6家族ほどが加わり、それぞれに野菜を育てています。

今回作ったのは、ちょっと変わった形の畝。

まずは、畑に生えていた枯れ草をどかしてみました。

丸い畝にしてみよう
丸い畝を作る前の準備

一般的な畝は、縦に長く作ることが多いですよね。

でも今回は、なぜか丸。

「たまには違う形もいいんじゃない?」

という、ほとんど気まぐれです(笑)。

枯れ草をよけ、根っこをざっと取り除いて、周囲を少し掘り、中心を高くしました。

除草は大変なので、完全にはやりません。

これでいいのです。

ひとりでやっているので、これくらいしかできません(笑)。

そして、この上に草を積んでいきます。

たくさん、たくさん積みました。

草を積んで作る草畝
思ったより大きい……

……思ったより大きくなってしまいました。

「真ん中のほう、どうやって植えるんだ?」

と、作ってから気づく始末(笑)。

畑にある草を、そのまま資源にする

積んだのは、畑に生えていたセイタカアワダチソウなどの草です。

写真でも分かるように、かなりしっかりした、分解に時間のかかりそうな刈り草です。

秋に刈って、その場に置いていたものを利用しました。

自然農などでは、外から肥料を持ち込むのではなく、その場にあるものをできるだけ活かしていくという考え方があります。

私も、畑に生えている草を「邪魔なもの」として捨てるのではなく、畑の中で循環させてみたいと思っています。

刈った草は、微生物や菌類などによって少しずつ分解されていきます。

その過程で、草に含まれていたものが土へと戻っていく。

つまり、ここでは「雑草」も大切な資源です。

「草、燃やしたら?」と言われて

この頃、隣の畑の方から、

「草を燃やしたら? 全部枯れとるよ。邪魔でしょ?」

と言われました。

そうですよね。

一般的には、枯れ草は処分するものなのかもしれません。

でも、自然栽培や炭素循環農法などを試している私にとっては、枯れ草はむしろ宝物。

他の場所からわざわざ草や有機物を持ってくる人もいるくらいですから、ここにあるものを燃やしてしまうのは、なんだかもったいない。

とはいえ、その場ではうまく説明できませんでした。

たぶん「変なことしとるなー」と思われていることでしょう(笑)。

でも、私はこの草の山がどうなっていくのか、見てみたかったのです。

草をよけて、かぼちゃの種をまく【4月】

2月に草を積んでから、しばらくそのままにしておきました。

そして4月の終わり。

いよいよ、かぼちゃの種をまきます。

今回選んだ品種は「つきみ」。

肥大力が旺盛で、育てやすい品種らしいということで選びました。

草の下の土

草を少しよけてみると、その下の土が思った以上にいい感じになっています。

黒っぽく、細かな土の粒がまとまった、いわゆる団粒状の土になっていました。

枯れ草には、糸状菌らしきものも見えます。

「おお、これは面白いことになってるぞ!」

と、わくわくしながら種まき。

丸い草の山の裾のあたりに、4か所に種をまきました。

草畝にかぼちゃの種をまく

ほったらかして2か月【6月】

その後、しばらく見守ります。

6月半ばになると……

元気に伸びるかぼちゃ

出ました!

力強く葉を広げています。

鍬畝の上にツルを這わせるかぼちゃ

一見すると、ただの草の山。

でも、その下では草が少しずつ分解され、土の中の微生物や菌類などが働いています。

この間も、刈った草が出れば、どんどん上にのせていきました。

草を積む。

そして、

かぼちゃが育つ。

とてもシンプルです。

爆発的な成長【7月】

それから約2週間。

7月の初めには、こんな姿になりました。

草畝からぐんぐん育つかぼちゃ。大制に葉を広げ、花をつけ始めた。
毎日すごい勢いで伸びる

ものすごい勢いです。

雨にも助けられ、ツルがどんどん伸びて、草畝の周りを覆いつくしていきます。

大きな葉が地面を隠し、最初に作った「丸い草の山」が見えなくなってきました。

肥料を与えていないのに、こんなに勢いよく育つ。

植物のたくましさには、毎回驚かされます。

そして、葉っぱの下をのぞいてみると……

小さな実を発見!

この瞬間は、本当にうれしかったです。

自分で種をまいて、芽が出て、葉が伸びて、花が咲いて、そして実がつく。

家庭菜園の醍醐味ですね。

ツルはどこまでも伸びていきそうでしたが、着果した実より先のツルは摘芯しました。

栄養成長から、生殖成長へ。

植物が実をつけることにエネルギーを使えるようにするための作業です。

待望の収穫【8月】

そして8月。

ついに収穫の日がやってきました。

収穫したかぼちゃ

全部で7個!

草畝で育てたかぼちゃの収穫。

そのうち2個は、お友達におすそ分けしました。

ゴロゴロと、立派なかぼちゃができました。

しかも、収穫してみて初めて気づいたことがあります。

この「つきみ」という品種、白皮種だったんですね。

種袋の写真から、勝手に黒っぽい皮のかぼちゃだと思い込んでいました(笑)。

「つきみ」という名前は、お月様のような姿からつけられたそうです。

ちょっと早かったかも?

実は、収穫のタイミングは少し早かったかもしれません。

かぼちゃは、収穫の目安のひとつとして、実の付け根の茎がコルク化することが知られています。

今回のかぼちゃも、付け根は茶色くなっていたものの、まだ完全なコルク化とはいえない状態でした。

でも、あんなに大きく育った葉っぱもツルも、ほとんど枯れてしまいました。

そして、実がすっかり丸見え。

「ここまで育てて、最後にカラスに持っていかれたら悔しい!」

ということで、少し早めに収穫することにしました。

この品種は貯蔵中の腐敗が起こりにくいようなので、少し長めに置いてから食べてみようと思います。

かぼちゃの一生の最後も、草畝へ

一生懸命に実をつけたかぼちゃは、すっかり枯れてしまいました。

でも、ここで終わりではありません。

残ったツルや葉なども、また草畝の上へ。

土に戻って、次の植物を育てるための材料になってもらいます。

種をまいてから、芽が出て、葉を広げ、花を咲かせ、実をつける。

その一生をずっと見てきたので、すっかり愛着がわいてしまいました。

草の山に戻しながら、

「お疲れさま。ありがとう」

と、ちょっと感傷的になってしまいました(笑)。

でも、こうやって畑の中で循環していく姿を見るのは、自然農的な野菜づくりの面白さのひとつだと思います。

草を積んだだけの畝で、かぼちゃはちゃんと育った

今回、たくさんの草を積んだ「草畝」で、かぼちゃを育ててみました。

結果は……

ちゃんと育ちました。

肥料は入れていません。

土を耕すこともしませんでした。

そして、栽培期間中に私がしたことといえば、草を追加したり、ツルを少し整理したりしたくらい。

とても楽な栽培でした。

もちろん、今回うまくいった理由を「草畝だから」とだけ考えることはできません。

かぼちゃはもともと比較的たくましく、多少栄養が少ない場所でも育ちやすい植物です。

雨が多かったことなど、気候や環境にも助けられたと思います。

それでも、畑にある草を積み重ね、その草が少しずつ土に戻っていく場所で、かぼちゃが元気に育ったという経験は、私にとって大きな発見でした。

これから、この草畝で他の野菜を育てたらどうなるのか。

草はどんなふうに土に戻っていくのか。

微生物や菌類の働きによって、畑はどう変わっていくのか。

まだまだ実験は続きます。

そして、もうひとつ大事な楽しみが。

この「つきみ」かぼちゃ、果たしておいしいのか?

実は、この子たちは私が初めて自分で育てたかぼちゃです。

おいしかったら、うれしいなあ。

食べるのは、もう少し先。

秋になったら、味のレポートもお届けしたいと思います。

少し変わった植物たちも育てています。その様子はこちらに書きました。

タライでマコモも育てています。

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