キエーロは本当に臭わない?モニター30人の答えは

直置きタイプのキエーロ キエーロ
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キエーロについて話すと、よく聞かれることがあります。

「生ごみを入れるんですよね? 臭くならないんですか?」

たしかに、そう思いますよね。

生ごみといえば、夏場の三角コーナーやごみ袋から漂ってくる、あの嫌な臭いを思い浮かべます。

そんな生ごみを、土の中に埋めていく。

しかもキエーロは、野菜くずだけではありません。魚の骨や肉の骨、食べ残し、汁気のあるもの、廃油なども入れられます。実際のモニターでも、かなり幅広い種類の生ごみが入れられていました。

では、本当に臭わないのでしょうか。

福岡市臨海3Rステーションで行ったキエーロモニターの結果から、「臭い」について見てみます。

2024年度、臭いが「とても気になる」人は0人

まず、2024年度のモニターです。

8月と11月に、「臭いは気になるか」というアンケートを行いました。

8月は15人中、

  • とても気になる 0人
  • 少し気になる 0人
  • ほとんど気にならない 5人
  • 全く気にならない 9人
  • ふたを開けた時に臭いがする程度 1人

という結果でした。

つまり、「少し気になる」以上の回答はゼロです。

11月は14人の回答で、

  • とても気になる 0人
  • 少し気になる 1人
  • ほとんど気にならない 3人
  • 全く気にならない 10人

でした。

季節が変わっても、「とても気になる」という人はいませんでした。

これは、かなりはっきりした結果だと思います。

2025年度も、やっぱり臭いは気にならない

では、翌年のモニターではどうだったのでしょうか。

2025年度も同じ質問をしています。

8月は15人中、

「ほとんど気にならない」7人
「全く気にならない」6人

でした。

「少し気になる」は2人、「とても気になる」は0人です。

11月になると、

「ほとんど気にならない」10人
「全く気にならない」4人

「少し気になる」は1人、「とても気になる」は0人でした。

2024年度、2025年度。

モニターは別の人たちです。

それでも、結果はよく似ています。

「とても臭いが気になる」という人は、2年間を通して一人もいませんでした。

「生ごみを入れているのに、なぜ?」

ここが、キエーロの面白いところです。

キエーロに入れられていたのは、きれいな野菜くずだけではありません。

魚の骨や肉の骨、食べ残し、腐って食べられなくなったもの、汁気のあるもの、排水口に残ったごみ、廃油など。

2024年度のモニターでも、かなり多様な生ごみが入っています。

それでも、臭いが大きな問題にならなかった。

なぜでしょう。

キエーロでは、生ごみを土の中に埋め、土の中にいる微生物に分解してもらいます。

生ごみをどこかに「置いておく」のではなく、土の中で分解が進んでいく。

だから、生ごみが長時間むき出しになっている状態とは違います。

もちろん、何をしても臭わない魔法の箱、というわけではありません。

「臭わない」には、使い方も関係している

モニターの回答を見ていると、参加者それぞれが使いながら工夫していることも分かります。

例えば、

  • 生ごみを細かくする
  • 生ごみを入れたあと、土を多めにかぶせる
  • 表面を乾いた土で覆う
  • よくかき混ぜる
  • 水分を調整する
  • 分解能力に合わせて、生ごみの量や種類を加減する

といった方法です。

つまり、「キエーロは臭わない」というより、

微生物が生ごみを分解しやすい状態をつくってあげると、臭いが問題になりにくい

と考えた方が実際に近いのかもしれません。

印象に残った、モニター終了後のひと言

約1年間使ったあとのアンケートには、こんな感想がありました。

「臭いや大量の虫など事前の不安は見事にはずれて、毎回毎回キレイに食べてくれて感動していました。」

「臭いや大量の虫」。

やっぱり、使う前にはそこが不安だったのですね。

でも、実際に使ってみると、その不安は大きく外れた。

そして、生ごみが「キレイに食べられていく」ことに感動した。

この感覚は、キエーロを使ったことのある人なら、なんとなく分かるのではないでしょうか。

「臭わない」ことは、かなり大きなメリット

生ごみ処理は、環境に良いかどうかだけでは続きません。

毎日の暮らしの中で使うものだからです。

臭いがする。

虫がたくさん出る。

面倒くさい。

そうなれば、どんなに環境に良い方法でも、続けるのは難しくなります。

だからこそ、今回のモニターで「臭いが気にならない」という結果が出たことには、大きな意味があると思います。

実際、2024年度のモニター終了後のアンケートでは、14人全員が「周りの人にすすめたい」と回答しています。

2025年度も、「これからも使う」が14人、「検討中」が1人でした。

臭わない。

そして、生ごみが減る。

しかも、土を増やさずに使い続けられる。

こうして実際の使用結果を一つずつ見ていくと、キエーロが「続けやすいコンポスト」と言われる理由が少しずつ見えてきます。

生ごみは、本当に「ごみ」なのだろうか

キエーロを使っていると、少し不思議な気持ちになります。

昨日まで台所で「ごみ」として扱っていたものを、土の中に入れる。

しばらくすると、それが見えなくなっていく。

臭いも残らない。

そこには、私たちの目には見えない微生物の働きがあります。

私たちが「ごみ」と呼んでいるものも、微生物から見れば、食べものなのかもしれません。

そう考えると、キエーロは単なる生ごみ処理の道具ではなく、

「ごみ」と呼んでいたものが、別の生きものにとっては資源になる

ということを、毎日の暮らしの中で体験させてくれるものなのだと思います。

関連記事:・福岡で行ったキエーロモニターの概要

     ・モニター結果から見る「虫はでるのか?」について

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